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公開日 2023.09.05
ニトリホールディングスは8月31日、タイ1号店をバンコク中心街の大型商業施設セントラルワールドの5階で開業した。同店舗の面積は2600平方メートルで、商品数が5000SKU以上。ニトリはタイ国内では今後5年間で25店舗の出店を計画している。
ニトリホールディングス取締役の武田政則氏は、「2022年の東南アジア初出店は、ニトリグループにとってビジョンの実現に向けた大きな一歩となった。アジア地域では、家具とインテリア製品の両方を提供する家具・インテリアストアはまだ少ない。アジア地域で日本品質基準の製品を提供する挑戦を続けていくつもりだ」とし、今後もアジア地域での新店舗開設を加速していくとアピールした。
ニトリは現在、日本に793店舗、中国本土、台湾、マレーシア、シンガポールに合計137店舗、世界全体では930店舗を展開している。2022年に東南アジアで初めてマレーシアとシンガポールに店舗開設したほか、これまでにアジア地域で37店舗オープンさせている。タイに続いて、ベトナム、インドネシア、フィリピン、香港、韓国に1号店を開設する計画で、アジア地域では2024年までに78店舗を新設し、合計で206店舗まで拡大する予定だ。
在タイ日本国大使館の梨田和也特命全権大使は、ニトリの商品について「機能的かつオシャレで手頃な価格の製品は豊かな住まいに導いてくれるものばかりだ。タイ人、日本人のみならず、各国から訪れる観光客にとっても、『おねだん以上』を体感していただけるものと確信している」とエールを送った。また、セントラル・パタナ(CPN)のHead of Fashion and Luxury Partner Managementのイサレット・チラティワット氏は、ニトリがセントラルワールドに1号店をオープンしたことに歓迎の意を表明するとともに、「今年12月にはバンコク近郊の大型ショッピングモール『セントラル・ウェストゲート』にも新店舗がオープンする。CPNを通じタイでのプレゼンスは高まるだろう」と強調した。
ニトリは1999年にタイに貿易商社を設立し、東南アジア地域のサプライチェーンを構築してきた。また、主にペットボトル由来の原料を使用して、環境に配慮したカーペット・ラグを製造する「サイアムニトリ」も工場を構えている。
TJRI編集部
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