セントラル・グループに見る、タイ小売業の未来

セントラル・グループに見る、タイ小売業の未来

公開日 2022.12.14

初めてタイに駐在した際に住んだのはバンコクでも一番の繁華街近くのラチャダムリのコンドミニアムで、入居後、徒歩5分ほどのところにある大型商業施設セントラル・ワールドに行って、バンコクにこんな巨大で最先端のショッピングモールがあることに驚いた。さらにその隣にあるザ・モール・グループとサイアム・ピワットが開発した「サイアム・パラゴン」の規模と豪華さにど肝を抜かれた。それ以来、赴任する前は全く知らなかったセントラル・グループとタイの小売業に興味を持った。

今号のFeatureでは小売業を中心とするタイの大手コングロマリットであるセントラル・グループの不動産子会社セントラル・パタナのエネルギー・環境担当幹部のプレゼンテーションを紹介した。当初、セントラルといえば、デパート(百貨店)だと思っていたので、CPNがどういう会社かすぐには分からなかったが、その後、セントラルやロビンソンなどの百貨店も入居するショッピングモールのオーナー兼運営業者という不動産業態だということを知った。そしてセントラル・グループというタイを代表する財閥の奥深さとグローバル展開、そしてタイの小売り業態の強みを実感した。  

伊勢丹の撤退とセントラル

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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