ABOUT EVENT
今回ご紹介するタイ企業は、1913年創設のタイ王国最古かつ最大手のセメント製造企業SCG(The Siam Cement Group Public Company Limited.)は、タイ国内外に200以上のグループ会社と49,700人の従業を抱え、ASEAN最大のコングロマリットの一つにも数えられています。主要事業は、セメント建材メーカーのCEMENT-BUILDING MATERIALS、石油化学事業を手がけるCHEMICALS、製紙事業のPACKAGINGの3つで、2020年の売上高は1.4兆円にものぼります。
また、SCGは、持続可能な社会の実現に向けた活動にも積極的に取り組んでいます。Dow Joes Sustainability Indices(DJSI)*の建設資材産業部門では世界ランキングNo.1を獲得し、その他にも環境やサステナビリティ関連の数々のグローバル機関にも加盟しています。ASEANにおけるサステナビリティのリーディング・カンパニーとみなされており、タイの就職先人気ランキングでは常に上位にランクインしています。
SCGのセメント建設資材事業部門は、ますます多様化する顧客の要望に応えるために組織や事業モデルの変化の過渡期にあります。特にニューリテール、ネットゼロ、サービスソリューション、インダストリー4.0、新製品開発分野を重要なテーマとしており、建設と住環境の統合基準を上げていくこと、そしてタイ国内外の企業や組織との協業にも注力しています。
今回の “Open Innovation Talk” では、SCGから2名のゲストスピーカーをお招きし、SCGが取り組むOpen Innovationと優れた新技術を持った日本企業との協業で希望する分野(製品開発とDX)や方向性について皆さんと一緒に探っていきたいと思います。
THE COLLABORATION
[1] BIM(Building Information Modeling):SCG名義での関連ソフトウェアの設計及び開発
[2] ドローン利用、建設現場におけるIPカメラなどのAI、ロボティクス
[3] 環境衛生のための先端でグリーンな材料:サーキュラーマーク、グリーンプロダクト、ソリューションマーク認証の取得を含む衛生と作業に適切な環境を確保する製品や技術
例)
– 廃棄物・余剰資材の削減
– 既存の建築材料の軽量化、高強度化、高耐久性化、抗菌性、組み立てと輸送を容易にする、コスト削減
– リサイクル設計、使用期限切れ資材の処分・管理を含むCO2排出量の削減
・54種類の取り扱い環境配慮製品・サービス(グリーンプロダクト&ソリューション)
・建材販売店(SCG HOME SOLUTION、HOME MART)
・SCG商品の旗艦店(SCG EXPERIENCE)
・Eコマース(SCG Home / NOCNOC)
・セメント建材製造事業 / 工場
[1] 家庭でのエネルギー消費を削減する省エネ技術やイノベーション
[2] 様々な年齢層のすべての居住者が住居内の機器を安全に使用するサポートを行い、健康で幸せに暮らすことを実現する技術やスマートホームマネージメントシステム
例)接続型家電、音声対応デバイス、スマートドアベル、リモート宅配、セキュリティモニタリング、スマートガーデン、AR / VRソーシャルゲーム及び教育用ロボットなど
[3] 住居のリノベーションをより簡単に便利に行える技術またはイノベーション。現状の居住スペースに影響せず、ホームオフィスなど生活状況に応じた部屋の形態調整したり変更を自由にできる技術
例)居間を1〜2時間だけホームジムの形態とし利用、その後は元の居間の形態に自在に戻すことが可能になる技術など
[4] グリーン建材
例)
– 廃棄物・余剰資材の削減
– 既存の建築材料の軽量化、高強度化、高耐久性化、抗菌性、組み立てと輸送を容易にする、コスト削減
– リサイクル設計、使用期限切れ資材の処分・管理を含むCO2排出量の削減
・54種類の取り扱い環境配慮製品・サービス(グリーンプロダクト&ソリューション)
・建材販売店(SCG HOME SOLUTION、HOME MART)
・SCG商品の旗艦店(SCG EXPERIENCE)
・Eコマース(SCG Home / NOCNOC)
・セメント建材製造事業 / 工場
[1] 温室効果ガス排出量の削減、SCGのプラントで排出される二酸化炭素の回収、貯蔵及び二酸化炭素を利用した高付加価値製品の生産を実現する技術
[2] 廃棄物管理とアップサイクル
・主要製品と生産能力
- セメント(灰色)- タイ国内消費分 2300万トン/年
- セメント(灰色)- タイ国外消費分 100万トン/年
- 570のセメント工場
- 屋根用製品 9800万㎡/年
- 壁用パネル、天井、合成木材 1.13億㎡/年
- 床用・壁用のセラミックタイル 2.25億㎡/年
[1] 住居での高齢者の生活に関する技術・イノベーション
補助器具や、健康状態の測定・監視ができる在宅医療機器など、子どもたちが外出している間でも高齢者をサポート・見守ることができ、緊急時には近くの医療施設への連絡が可能な装置など
例) デジタルヘルスやリモートモニタリング、家庭用機器
・54種類の取り扱い環境配慮製品・サービス(グリーンプロダクト&ソリューション)
・建材販売店(SCG HOME SOLUTION、HOME MART)
・SCG商品の旗艦店(SCG EXPERIENCE)
・Eコマース(SCGホーム/ NOCNOC)
・セメント建材製造事業 / 工場
[1] インダストリー4.0(スマートインダストリー)
[2] ウェアハウスオートメーションとロボティクス
- インダストリー4.0を促進する、デジタルツインプラットフォーム技術など、工場や倉庫で予兆診断、検出、および自己管理システムをSCGが構築するためのデータ分析プラットフォーム
- 製造現場やロジスティクスにおける工場管理の精度と機械の運用効率を管理するAI技術
- 製造プロセスとロジスティクスに使用するスマートデジタルオペレーション技術および自動化システム
- IoT、ドローンなどその他のデバイス
・主要製品と生産能力
- セメント(灰色)- タイ国内消費分 2300万トン/年
- セメント(灰色)- タイ国外消費分 100万トン/年
- 570のセメント工場
- 屋根用製品 9800万㎡/年
- 壁用パネル、天井、合成木材 1.13億㎡/年
- 床用・壁用のセラミックタイル 2.25億㎡/年
Mr. Jirapat Janjerdsak
Innovation Management Office, Director, SCG-Cement and Building Materials
これまでGemplus (Thailand) でインドシナ半島全域のスマートカード事業の開発責任者、Nokia(Thailand)で開発者のエコシステムの統括、Microsoft (Thailand)でAPECのGTM戦略担当、POPS Worldwideのコンテンツ事業の製造開発の統括、Siri VenturesでCTO(最高技術責任者)を務めた後、現在はSCG-Cement and Building Materialsのイノベーション管理事業部のDirectorを務めている。
Mr. Anurak Bannasak
Open Innovation and Alliance Management Manager, Corporate Innovation Office, SCG
2006年にSCGに入社以来、知的財産の専門家として、また特許業務と特許専門家、戦略的投資のIPインテリジェンス、域内のIP管理を統括するマネージャーを9年務めた後、2015年からは現職のオープンイノベーション及びアライアンス管理部門のマネージャーとして、SCGのオープンイノベーションと戦略的提携プログラムの推進を担っている。 チュラロンコーン大学工学部核技術科 修士及びチェンマイ大学工学部鉱山工学科 学士 取得
【開催終了】オープンイノベーションに取り組むSCG日本企業とのパートナーシップを募集!
2021年9月22日(水)
タイ時間:15:00 – 16:45 / 日本時間:17:00 – 18:45
参加費:無料
配信:ZOOMを使ったオンラインLIVE配信
言語:日本語 / タイ語の逐次通訳
司会:ガンタトーン・ワンナワス|mediator co., ltd. CEO
主催:Thai – Japanese Investment Research Institute : TJRI(日本企業研究所)