ABOUT EVENT
PTTと言えば、天然ガス事業や石油事業などを行う総合エネルギー企業としてあまりにも有名ですが、近年は事業の多様化とイノベーションに力を入れています。2020年に製薬、機能性食品、医療機器など「Life Science」をメインテーマにした100%子会社「Innobic (Asia) Co., Ltd.」を資本金20億バーツで設立しました。さらに今年4月に抗癌剤を開発している台湾の最大製薬会社「Lotus Pharmaceutical Company Limited」に15.6億バーツ出資し、6.6%の株を取得。今年5月末には、電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産 (EMS) では世界最大の企業グループ「Foxconn(鴻海科技集団)」と電気自動車のプラットフォームと重要部品の共同開発を目的としたMoU締結するなど、活発な動きを見せています。今後も継続して太陽光発電、電気自動車、水素自動車など、「再生可能なエネルギー(Renewable Energy)」をテーマに積極的に取り組んでいく方針で、この分野において技術を持っている日本企業や研究機関がいれば、前向きに協業を検討していきたいとのこと。
今回の “Open Innovation Talk” では、「イノベーション」を軸に、タイ国最大企業PTTの今後の事業展開の方向性、そして「日本」に対する期待感を皆さんと一緒に探っていきたいと思います。
THE COLLABORATION
・アジア各国で再生可能エネルギーの投資先(太陽光や風力発電などを手掛ける企業で実績を持っていること)
・現在の技術よりも効率的、または同じ性能を保ちながらより安価な再生可能エネルギー技術
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・PTTの電池(バッテリー)を使って、さまざまな形に応用できる技術パートナー(家庭用、産業用、モビリティ用など)
・EV用電池のような日常生活用から産業用まで応用できる次世代のバッテリー技術
・原材料を供給できるビジネスパートナー
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・セダン、二輪車、バスのEV生産パートナー
(現在、PTTはEV生産のOEMを受託しており、セダンの生産工場を持つ。レンタルプラットフォームとして貸し出している)
・EVの充電システムの製造パートナー
(PTTはガソリンスタンドに設置するEV充電システムを提供するリーダーになる目標を掲げている)
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・産業用水素発電技術、自動車用燃料電池システム、家庭用燃料電池システム
例:グリーン水素製造(電気分解)、家庭用マイクロ燃料電池の発電など
・発電タービンや一般車両への水素エネルギー利用
・安全基準を満たした液体水素輸送車などを活用した水素エネルギーの輸送
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・各コミュニティにおけるエネルギー管理プラットフォーム
(例:エネルギー利用を効率化するためにGridや太陽電池からのエネルギー利用など、様々な形態)
・Mata Phut Industrial Estate(GPSC)など、PTTで生産されたエネルギーを管理し、データを分析するためのプラットフォーム
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・二酸化炭素の回収と新しい化学製品への利用
・産業用途の二酸化炭素削減技術(例:燃料使用量の削減、燃料改善)
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・包括的な物流サービス(コールドチェーン、食品包装、食品保存)を開発出来るパートナー
・コールドチェーン(LNG製造時の残冷をNGVに利用する)
・食品包装技術(大気圧変化への対応)
・食品保存技術(ドリアン等の果物輸送の賞味期限を延長する技術など)
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・生産工程で最適化されたプロセス技術
・目的地までの位置距離の計算などにAIを利用するコネクテッドビークル(モビリティ)
・医師と連携したAIパーソナルライフ・ヘルスケア
・ゲーミング(ゲーム製作会社)
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・PTT社によるエネルギー事業以外への投資・出資
7.Raise:AI・ロボティクス事業
8.Alpha Com:パブリッククラウド事業
・スマート水産業(グーラミ、コビアの養殖技術など)、農業プラットフォーム、精密農業技術
・ハーブ(ステビア、ブラックガリンガル)を活用した機能性食品やスーパーフードの生産技術
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・PTT社によるエネルギー事業以外への投資・出資
7.Raise:AI・ロボティクス事業
8.Alpha Com:パブリッククラウド事業
・医療機器、家電、自動車、航空宇宙産業用素材など、現在の石油化学事業の延長線上にある高付加価値ビジネスを拡大していきたい
・スマートマテリアル、先端材料(例:カーボンナノチューブ、導電性インク)
・液体水素を充填した複合、高圧用タンク
・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)
|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業
・PTT社によるエネルギー事業以外への投資・出資
7.Raise:AI・ロボティクス事業
8.Alpha Com:パブリッククラウド事業
Ms.Pornthip Cherdchuvutikul
Vice President, Technology and Engineering Group Alignment Department, PTT PLC
PTTグループ横断で相乗効果を産むため、関連会社に必要な技術とエンジニアリング戦略を担当。「技術を如何に活用し事業成果に貢献できるか」をテーマに、PTT本体と関連会社のビジネスを監督する役割を担っている。
Dr.Nat Ativitavas
Vice President, PTT PLC / Deputy Managing Director, Innobic (Asia) Co., Ltd.
PTTがLife Science 分野に本格的に参入するために100%出資し設立した新会社「Innobic (Asia) Co., Ltd.」の副社長。新規事業開発や出資を担当。
【開催終了】エネルギー企業がライフサイエンス事業に本格参入!?新分野に果敢に挑む、タイ最大手PTTの狙いに迫る
2021年7月7日(水)
タイ時間:15:00 – 16:45 / 日本時間:17:00 – 18:45
参加費:無料
配信:ZOOMを使ったオンラインLIVE配信
言語:日本語
司会:ガンタトーン・ワンナワス|mediator co., ltd. CEO
主催:Thailand Japanese Investment Research Institute : TJRI(日本企業研究所)
ABOUT COMPANY
PTTは天然ガス事業や石油事業などを行う総合エネルギー企業としてあまりにも有名ですが、近年は事業の多様化とイノベーションに力を入れている。2021年5月末に、電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産 (EMS) では世界最大の企業グループ「Foxconn(鴻海科技集団)」と電気自動車のプラットフォームと重要部品の共同開発を目的としたMoU締結するなど、活発な動きを見せている。今後も継続して太陽光発電、電気自動車、水素自動車など、「再生可能なエネルギー(Renewable Energy)」をテーマに積極的に取り組んでいく方針である。
エネルギー生産事業
オイルガスを主としたE&P(Exploration & Production)やLNG(液化天然ガス)、Coal(石炭)などを使ったエネルギー生産事業
国際貿易事業
Natural Gas(天然ガス)、原油調達をはじめとするTrading(貿易)、Technology & Engineering(技術と工学)の開発
技術・エンジニアリング事業
Oil & Re-tail(小売向け事業)、Refineries(製油所)、Petrochemicals(石油化学製品)、Power(エネルギー開発)事業。資源の調達や小売向けの展開は子会社が行う
COMPANY OUTLINE
企業名 | PTT Public Company Limited |
設立年 | 2001 |
資本金 | 28,562百万 THB |
売上 | 2,258,818百万 THB |
Website | https://www.pttplc.com/en/Home.aspx |
業種 | Energy & Utilities |