エネルギー・石油化学を中心に幅広い事業を行うUAC – パートナー募集

エネルギー・石油化学を中心に幅広い事業を行うUAC – パートナー募集

公開日 2023.03.28

UAC Global Public Company Limited

化学製品販売からクリーンエネルギーに事業を多角化

UAC Global Public Company Limitedは電力、化学事業の2つをメインで事業を行っており、2021年総収益の56%がエネルギー、23%が石油化学を占めている。工業向け化学品や設備の輸入販売業事業を展開しており、天然ガスの探査・生産、石油精製、石油化学、潤滑油、ポリマーおよびプラスチックなどさまざまな業界における顧客のニーズに対応。2008年にはバンチャク・コーポレーション(BCP)の子会社との合弁事業を通してバイオディーゼル工場に投資し、再生可能エネルギーおよび代替エネルギー分野にも進出を果たす。スコータイ県で石油精製工程でガスを分離して再利用する石油製品工場の開発に投資、チェンマイ県でバイオマス発電所を開設したほか、屋根型太陽光発電所、ガス火力発電所にも投資している。

  1. 化学品・設備の輸入事業
    エネルギー・石油製品、工業用製品、粗製グリセリン。製油所・石油化学の生産システムのコンサルティング。
  2. 再エネ・代替エネルギーへの投資
    石油生産プラント、太陽光発電、燃料ガス発電、バイオマスガス化発電、廃棄物管理、コミュニティー発電など。
  3. ラテックス、エマルジョン、ポリマーの製造販売
    エマルジョンポリマーなどさまざまな業種・用途の各種化学品の受託製造・販売。

【パートナー募集背景】
同社は近年、代替・再生可能エネルギー分野への事業を拡大しており、それに伴い、下記6つの事業を協業できるパートナー企業を探している。

1)ネピアグラスの高付加価値化、輸出用の土壌改良材の開発パートナー
2)油田のCCS / CCUSの技術パートナー
3)有機廃棄物のバイオマスガス発電への投資パートナー
4)データ管理 / マネジメント分野のパートナー
5)グリーン水素のバリューチェーン構築に向けたパートナー
6)タイでEV充電ステーションの共同開発と投資が出来るパートナー

利用可能なアセット

1)ネピアグラスの高付加価値化、輸出用の土壌改良材の開発パートナー
・チェンマイ県にあるバイオマス発電所から出るネピアグラスの廃棄量は約500~600トン/月
・ネピアグラスは近隣に位置する大手生産者であるGREEN GRASS DEVELOPMENT CO.,LTD. から供給。
・ネピアグラスの植栽面積は約1,000ライ。年間を通じて供給可能で、発電が十分可能な量。
・土壌改良材用の原料はネピアグラスのほか、近隣の農家が持ち込んだトウモロコシを利用。これらを原料として活用することで、農家の収入を増やすこと、北部地域のPM10やPM2.5といった環境汚染問題の解決に貢献可能。
・工場内に原材料も確保しているため、年間を通じて保管・利用が可能。
2)油田のCCS / CCUSの技術パートナー
・タイのスコータイ県内L10/43鉱区とL11/43鉱区の油田での原油掘削利権2033年
・石油産出量は平均300バレル/日。国内の製油所に販売
・UACグループ企業の2か所(石油生産プラント(PPP)サオティアン発電所(STA))に供給
3)有機廃棄物のバイオマスガス発電への投資パートナー
・2か所のバイオガス発電所を持つ
-チェンマイ県・メーテーン地区の発電所の発電量は1.5MW。主にネピアグラス、トウモロコシを利用。
-コンケン県プマーマン地区でのコミュニティー発電。トウモロコシの茎等の作物を使ったバイオマスガス発電のパイロットプロジェクトでの発電量は3MW。
・ゼロ・ウェスト・マネジメントを採用した仕組みづくり。
・農家や周辺コミュニティへの安定収入の確保
・ネピアグラスやトウモロコシの茎などの原料(43,000トン/年)
・子会社のUAC ENERGY COMPANY LIMITEDでは、バイオマスガス発電のエンジニアリングサービスを提供。チェンマイ県のSunsweet PCL社に対して製造・設計のコンサル経験を持つ。Sunsweet社の余ったトウモロコシの穂を原料に使用している。
4)データ管理 / マネジメント分野のパートナー
・UACのグループ企業
– 石油生産プラント(PPP)スコータイ県
– サオティアン発電所(STA)スコータイ県
– UAC Energy社:発電所や屋根型太陽光発電等、エネルギー事業への投資事業
– SOLAR ENERGY ROOF POWER COMPANY LIMITED(SEPR):屋根型太陽光パネルの電気生産と発電
– UAC & TPT ENERGY COMPANY LIMITED(UAC TPT):バイオマス発電生産事業
– UAC UTILITIES COMPANY LIMITED(UAC Utilities):ユーティリティおよびエネルギー事業
– UAC Top Energy:エネルギー事業への投資事業
5)グリーン水素のバリューチェーン構築に向けたパートナー
・UACグループが展開する再生可能エネルギー・代替エネルギー事業
– 代替エネルギー事業
・UAC Energy社:発電所や屋根型太陽光発電等、エネルギー事業への投資事業
– 石油製品の生産
・石油製品生産するプロジェクト。スコータイ県の原油掘削で得られる随伴ガス(Associated Gas)をさまざまな製品に変換する
-C1燃料ガス、またはメタンガス
-液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas:LPG)
-天然ガソリン(Natural Gasoline:NGL)
・天然ガス発電所
・スコータイ県の2か所の天然ガス火力発電所。発電量は最大3MW、3.9MW。
– バイオマス発電
– 屋根型ソーラーパネル
– 廃棄物管理プロジェクト・リサイクル製品の開発
6)タイでEV充電ステーションの共同開発と投資が出来るパートナー
・QTC Energy PCL社と共同で投資、開発しているEVの急速充電装置ステーション事業
・現在はナコンラチャシマ県内のガソリンスタンドCaltexに2か所内に充電ステーションと4つの充電装置を設置
・同充電装置はタイ発電公社が展開するアプリケーション「BackEN」「EleXA」を通じて利用可
・第1フェーズでは、50KWから最大200KWまで対応の合計4つの充電ステーション、14の充電装置を設置を目標にナコンラチャシマの近隣地域に住む人々と、観光客の利用を促進していく

募集期間

2023.02.03〜2023.06.30

予算・投資額

事業規模に合わせて設定する

タイムライン

事業によって異なります。

必須条件

- R&D部門を持っていること
- 英語でコミュニケーションが取れること
- 実績やユースケースがあること
- UACと連携した技術開発にはMVP、またはPoC実証が出来ること
- UACと共同マーケティング、または共同でのR&Dを実施出来ること
タイでビジネスをしていること

推奨条件

- 土壌改良材の開発および輸出のための専門知識を持っていること
- 土壌改良材を輸出するための販路を持っていること
-研究開発中でも商業化の可能性があれば商談を希望する

対象外の条件

アイディアコンセプトのみの提案

ニーズ01 ネピアグラスの高付加価値化、輸出用の土壌改良材の開発パートナー

チェンマイ県のバイオマス発電所ではネピアグラスを主原料に発電を行っている。ネピアグラスの発酵時に残る発酵残渣は、水分を除去し乾燥させ、土壌改良材の製造に使用しているほか、植木鉢、土壌づくり、バイオ炭(Biochar)にも活用している。
 1)ネピアグラス残渣を活用した高付加価値な製品開発パートナー
 2)ネピアグラスの残渣から土壌改良材を改善し、サウジアラビアなど需要のある海外へ輸出するパートナー

ニーズ02 油田のCCS / CCUSの技術パートナー

2021年にスコットランドで開催されたCOP26でタイが提言した目標(2050年までにカーボンニュートラル、2065年までにネットゼロエミッション)の達成に向けて、UAC社としてもCO2の排出量を減らすことが喫緊の課題となっており、油田のCCS/CCUS技術を持った企業とパートナーを組みたい。
 1)タイのスコータイ県内のアルノータイとブラパーに位置するL10/43鉱区とL11/43鉱区の油田でのCCS/CCUSの技術パートナー
 2)二酸化炭素の回収・貯留・再利用、または水素エネルギーや低炭素水素ガスを製造できるパートナー

ニーズ03 有機廃棄物のバイオマスガス発電への投資パートナー

UACは、バイオマス発電のエネルギー事業において10年以上の経験と専門知識をもっている。チェンマイ県のメーテーン地区に、バイオガス発電所をプロトタイプ開発後、バイオガス生産システム構築のためにエンジニアリングサービスの提供を開始。昨年、チェンマイ県にあるSunsweet PCLのバイオガス生産に関するコンサルティング・設計に携わり、同社が製造するスイートコーン缶詰で余ったトウモロコシの穂をバイオマス発電の原料として活用している。市場やレストラン、ホテル、デパートなどから排出される食品廃棄物を活用したバイオマス発電を目指しており、この事業分野に共同投資できるパートナーを求めている。
 1)有機廃棄物のバイオマスガス発電への投資パートナー

ニーズ04 データ管理 / マネジメント分野のパートナー

関連会社が所有する建物や工場のエンジニアリング・エネルギーシステムを最大限効率的に管理することを目指している。エネルギーの消費量、水質、排水や質の良い空気、そのほかの必要な情報を一元管理できるデータ管理システムを構築できるパートナーを求めている。
 1)建物の管理で発生する経費の削減、データの分析・活用を目的として、データ管理出来るデジタルプラットフォームの構築を目指している。 グループ企業の工場内のエネルギー消費量や電力、モーターの品質、可変速制御システム(VSD)、水質や水冷システム、空気質、ソーラーシステム等を管理できるシステムを構築できるパートナー

ニーズ05 グリーン水素のバリューチェーン構築に向けたパートナー

水素は利用段階においてはCO2を排出しないクリーンなエネルギー。将来的には、ほぼすべての産業にとって重要なエネルギー源だと考えており、UACでは持続的な発展に向け、特にグリーン水素を発展させていきたい。カーボンニュートラルの達成だけではなく、温室効果ガス排出量を削減するタイの長期目標に従って、Energy Transition計画の準備を行っていく。
 1)水素エネルギー技術
 2)ノウハウを共有できるパートナー
 3)水素産業、特にグリーン水素の産業を伸ばしていくため、製造・活用・輸送を含め、一緒に開発・研究を行っていけるパートナー

ニーズ06 タイでEV充電ステーションの共同開発と投資が出来るパートナー

同社では昨年から電気自動車(EV)の急速充電装置をガソリンスタンドの開発事業に投資している。
 1)タイでEV充電ステーションの共同開発と投資が出来るパートナー

会社概要

企業名

UAC Global Public Company Limited

設立

1995年

資本金

367百万THB

売上

1466百万THB / 2021年

業種

Petrochemicals & Chemicals

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