再生可能エネルギーにも注力する総合エネルギー企業PTT – パートナー募集

再生可能エネルギーにも注力する総合エネルギー企業PTT – パートナー募集

公開日 2023.03.28

PTT Public Company Limited

天然ガス事業や石油事業などを行う総合エネルギー企業

PTTは天然ガス事業や石油事業などを行う総合エネルギー企業としてとても有名ですが、近年は事業の多様化とイノベーションに力を入れている。2021年5月末に、電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産 (EMS) では世界最大の企業グループ「Foxconn(鴻海科技集団)」と電気自動車のプラットフォームと重要部品の共同開発を目的としたMoU締結するなど、活発な動きを見せている。今後も継続して太陽光発電、電気自動車、水素自動車など、「再生可能なエネルギー(Renewable Energy)」をテーマに積極的に取り組んでいく方針である。

  1. エネルギー生産事業
    オイルガスを主としたE&P(Exploration & Production)やLNG(液化天然ガス)、Coal(石炭)などを使ったエネルギー生産事業
  2. 国際貿易事業
    Natural Gas(天然ガス)、原油調達をはじめとするTrading(貿易)、Technology & Engineering(技術と工学)の開発
  3. 技術・エンジニアリング事業
    Oil & Re-tail(小売向け事業)、Refineries(製油所)、Petrochemicals(石油化学製品)、Power(エネルギー開発)事業。資源の調達や小売向けの展開は子会社が行う

【パートナー募集背景】
PTT社は、総合エネルギー企業として、天然ガス事業や石油事業をはじめとする多様な事業展開を行っているが、近年は、「more energy, less emission」をコンセプトに、再生可能なエネルギーに注力し、太陽光発電、電気自動車、水素自動車などの開発に取り組んでいる。PTT社は、技術を持つ企業や研究機関との協力を模索し、CO2排出削減を目指し、2021年にスコットランドで開催されたCOP26でタイが提言した目標である「2050年までにカーボンニュートラル、2065年までにネットゼロエミッション」の目標達成に取り組んでいる。

利用可能なアセット

・PTT社の既存エネルギー事業の活用
・PTT社による出資(天然ガスパイプライン輸送システム事業、国際貿易事業、技術・エンジニアリング事業など)

|関連子会社の事例
1.PTT EP:探鉱・開発事業
2.PTTOR:石油・小売り事業
3.TOP:石油化学・石油精製事業
4.GC:総合的な石油化学・精製事業
5.IRPC:東南アジアにおける石油・石油化学一貫事業
6.GPSC:電気・ガス・水道事業

・PTT社によるエネルギー事業以外への投資・出資
7.Raise:AI・ロボティクス事業
8.Alpha Com:パブリッククラウド事業

募集期間

2022.07.27〜2023.06.30

予算・投資額

提案次第で検討可能。但し適切な予算であること。

タイムライン

・すでに技術開発が進んでいる場合は、1年以内の技術利用を検討しているため、TRL7-9であること
・PTTと共同開発をする場合は、共同で試験開発やマーケティングが出来るかによってスケジュールが異なる

必須条件

・技術開発済みの技術については実績やユースケースがあること
・PTTと共同開発する技術は、PTTと共にMVPやPoCを進められること
・PTTとCo Marketing、Co-R&Dを行う意思があること
・英語でコミュニケーション(商談)が可能なこと
・EV充電システムは、国際規格(TUVなど)の安全規格を満たしていること
・技術開発済みの技術については実績やユースケースがあること

対象外の条件

アイディアコンセプトのみの提案

ニーズ01 再生可能エネルギーの技術パートナー

・アジア各国で再生可能エネルギーの投資先(太陽光や風力発電などを手掛ける企業で実績を持っていること)
・現在の技術よりも効率的、または同じ性能を保ちながらより安価な再生可能エネルギー技術

ニーズ02 蓄電池の技術パートナー

・PTTの電池(バッテリー)を使って、さまざまな形に応用できる技術パートナー(家庭用、産業用、モビリティ用など)
・EV用電池のような日常生活用から産業用まで応用できる次世代のバッテリー技術
・原材料を供給できるビジネスパートナー

ニーズ03 EVバリューチェーンとバッテリー充電システムの技術パートナー

・セダン、二輪車、バスのEV生産パートナー
(現在、PTTはEV生産のOEMを受託しており、セダンの生産工場を持つ。レンタルプラットフォームとして貸し出している)
・EVの充電システムの製造パートナー
(PTTはガソリンスタンドに設置するEV充電システムを提供するリーダーになる目標を掲げている)

ニーズ04 水素エネルギー社会を実現する技術パートナー

・産業用水素発電技術、自動車用燃料電池システム、家庭用燃料電池システム
例:グリーン水素製造(電気分解)、家庭用マイクロ燃料電池の発電など
・発電タービンや一般車両への水素エネルギー利用
・安全基準を満たした液体水素輸送車などを活用した水素エネルギーの輸送

ニーズ05 スマートエネルギープラットフォームのパートナー

・各コミュニティにおけるエネルギー管理プラットフォーム
(例:エネルギー利用を効率化するためにGridや太陽電池からのエネルギー利用など、様々な形態)
・Mata Phut Industrial Estate(GPSC)など、PTTで生産されたエネルギーを管理し、データを分析するためのプラットフォーム

ニーズ06 CCU・CCUSにおける技術パートナー

2021年にスコットランドで開催されたCOP26でタイが提言した目標(2050年までにカーボンニュートラル、2065年までにネットゼロエミッション)に達成に向けて、PTT社としてもCO2の排出量を減らすことが喫緊の課題となっており、優れた技術を持った企業や研究機関とパートナーを組み削減効率を高めていきたい。
・二酸化炭素の回収と新しい化学製品への利用
・産業用途の二酸化炭素削減技術(例:燃料使用量の削減、燃料改善)

ニーズ07 ロジスティクスパートナー

PTTのビジネスネットワークという強力な基盤を活かし、地域のロジスティクスリーダーを目指しており、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供できるプラットフォームを提供できるパートナーを募集。
・包括的な物流サービス(コールドチェーン、食品包装、食品保存)を開発出来るパートナー
・コールドチェーン(LNG製造時の残冷をNGVに利用する)
・食品包装技術(大気圧変化への対応)
・食品保存技術(ドリアン等の果物輸送の賞味期限を延長する技術など)

ニーズ08 AI、ロボティクス、デジタル化の推進パートナー

スマートエネルギープラットフォームの開発を目指す未来のエネルギー企業として、AIやロボティクス技術の発展に貢献したいと考えている。現在、製造業が持つ省力化、省人化といった課題を解決するほか、インダストリー4.0を促進するためPTTグループの潜在力をさらに強化していきたい。スタートアップ含め、自社の研究開発部門と協力して進めていける自動化技術やAI技術を持つパートナーを求めている。
・生産工程で最適化されたプロセス技術
・目的地までの位置距離の計算などにAIを利用するコネクテッドビークル(モビリティ)
・医師と連携したAIパーソナルライフ・ヘルスケア
・ゲーミング(ゲーム製作会社)

ニーズ09 スマートアグリ、水産養殖、機能性食品関連の技術パートナー

タイの強みである農業、食品への参入はPTTグループの持続的な成長を可能にする新しいビジネスであるとみている。スーパーフードや機能性食品に活用できる薬用植物も多く、これらを使用した食品の製造生産に有用な物質を抽出し、安全な食のエコシステムに貢献する近代的な技術を導入していきたい。
・スマート水産業(グーラミ、コビアの養殖技術など)、農業プラットフォーム、精密農業技術
・ハーブ(ステビア、ブラックガリンガル)を活用した機能性食品やスーパーフードの生産技術

ニーズ10 石油化学業界向け高付加価値化ビジネスパートナー

現在の石油化学事業の生産から転換し、特定のニーズに対応した高付加価値製品である、石油化学事業の利益率を高めたいとしている。 ・医療機器、家電、自動車、航空宇宙産業用素材など、現在の石油化学事業の延長線上にある高付加価値ビジネスを拡大していきたい
・スマートマテリアル、先端材料(例:カーボンナノチューブ、導電性インク)
・液体水素を充填した複合、高圧用タンク

ニーズ11 モビリティ&ライフスタイルパートナー

・EV充電技術およびEVに関するサービス
・現代の消費者のニーズや嗜好に合った飲食店やショップ

会社概要

企業名

PTT Public Company Limited

設立

2001

資本金

28,562百万 THB

売上

2,258,818百万 THB

業種

Energy & Utilities

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