「医療・健康」はコア産業になれるか

「医療・健康」はコア産業になれるか

公開日 2022.07.26

タイの主要経済戦略である「タイランド4.0」の12の重点産業の中に「未来食品」「高付加価値・医療ツーリズム」「医療・ヘルスケア」がある。さらにタイ政府が現在最もアピールしているバイオ・循環型・グリーン(BCG)経済モデルの4つの重点産業のうち2つは「食品・農業」「医療・健康」だ。今号のFeatureではタイ最大企業の国営タイ石油会社(PTT)のライフサイエンス(生命科学)子会社イノビックを紹介したが、石油などエネルギー最大手であるPTTも化石燃料からの脱却が世界的課題となる中、新規事業分野として医薬品、栄養食品、健康産業を主要ターゲットに据えた形だ。タイは東南アジアでは最も少子高齢化が進み、生活習慣病の増加を背景にした医療費増加が指摘される中で、医療・健康産業がタイのコア産業になれるのか、特にどの分野でタイの強みを生かせるのかを考察してみたい。

医療ツーリズムと新型コロナ

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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