タイの水産業でも日本の技術貢献を

タイの水産業でも日本の技術貢献を

公開日 2023.03.14

TJRIニュースレターではこれまでさまざまな形でタイの農業関連ビジネスを紹介してきた。個人的に農業への関心が強かったことに加え、タイという国が実に農業と生物資源が豊かであることを再認識させられたこともある。そこではタイ最大の民間企業であるチャロン・ポカパン(CP)グループがもともと種子ビジネスを祖業とし、肥料、養鶏、エビ養殖などで成長した後、小売り、通信、不動産、そして自動車まで多角化して巨大コングロマリットになったことも示唆に富む。

CPグループが世界的にも有名になる一方で、タイの農林水産業分野で日本人にはあまり知られていないのが水産関連産業だ。今回のFeatureで紹介したタイ・ユニオン・グループ(TU)は水産加工食品企業としては世界最大規模の企業だ。漁業そのものを事業としているわけではないが、カツオ・マグロなどを大量に調達し、缶詰めにして全世界に販売している。そこでは否応もなく、海洋とその資源の危機など水産業の課題にも向き合わざるを得ない。

日本漁獲マグロを缶詰めにして世界に輸出

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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