金融バブルと食糧危機

金融バブルと食糧危機

公開日 2022.06.28

ロシアによるウクライナ侵攻という歴史の教科書でしか知ることはないと思っていた大国による侵略戦争の映像を目の当たりにして、人間の知性と文明がほとんど進歩していなかったことに愕然とする。そして戦争がいかにリアル経済に大きなインパクトを与えるかを実感している。ただ、マスメディアで最も旬なニュースになっている燃料価格や食糧価格の高騰に関しては既視感がある。

それは2008年夏をピークとする米国発の金融・商品の大投機相場と似ているからだ。今号のFeatureでは世界の食糧需給や中国などアジア経済のデータ分析で知られる川島博之氏に緊急寄稿していただいた。農業大国のタイにとっても国際穀物価格の見通し、そして為替動向含め金融情勢は無視できないはずだ。

リーマンショックと穀物相場高騰

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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