タイのESGの本気度は ~ 日本の環境対策経験を生かせるか ~

タイのESGの本気度は ~ 日本の環境対策経験を生かせるか ~

公開日 2022.08.30

世界的な気候変動問題への関心の高まりを背景に、タイの産業界でも国連の持続可能な開発目標(SDGs)、サステナビリティ―、カーボンニュートラル、そして企業のESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する動きが広がっている。バイオ・循環型・グリーン(BCG)経済モデルもその延長にあるといえるだろう。

日本では1960~1970年代の高度経済成長期に大気汚染、水質汚染などの公害が社会問題化し、環境意識が徐々に高まっていった。人類の経済活動がもたらす環境負荷の問題は、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出による地球温暖化の進行により一気に世界的な課題となった。一方、企業サイドでは特に1990年代以後、企業の社会的責任(CSR)という言葉も生まれ、大手企業のCSR活動が徐々に定着していった。今、ブームのESGについて、従来のCSRとの違いなど含めを考察してみたい。

CSRからSDGsそしてESG

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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