EV狂騒曲とエネルギー問題

EV狂騒曲とエネルギー問題

公開日 2022.10.11

TJRI Newsletterの8月9日号で電気自動車(EV)特集を組んだが、タイではその後もEV関係のニュース、ビジネスイベントが相次いでいる。今号でも3つほどそうしたイベントを紹介したが、徐々に明確になってきたのが、当たり前ではあるが、EVはエネルギー産業と密接にかかわっていること。最近ではエネルギー関係の展示会にEVが登場したり、エネルギーとEVのイベントが同時開催されたりするようになっている。

気候変動対策から自動車など運輸部門の二酸化炭素(CO2)排出削減が待ったなしであるのは言うまでもない。ただ、ロシア・ウクライナ戦争勃発によるエネルギー価格高騰と電力不足懸念に加え、アジアでは電力の大半を化石燃料でまかなっている現実が一般にも少しずつ知られるようになり、内燃機関(ICE)車からEVへの100%移行が当たり前とされた一時期のEVブームも少し落ち着きを取り戻しつつある印象だ。そこでは内燃機関の価値、そしてバイオ燃料も見直されつつある。

バッテリー生産に乗り出す中国勢

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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