タイのエネルギー転換とバイオマスへの期待

タイのエネルギー転換とバイオマスへの期待

公開日 2022.08.02

1970年代の中東紛争に伴う2度のオイルショック、そして今回のロシア・ウクライナ戦争など資源危機が起こるたびにエネルギーに関する侃々諤々の議論が盛り上がる。昔のエネルギー源は基本的に植物資源を燃やすなどバイオマスだったが、中東で石油が発見されてから、世界の政治経済は中東産石油をめぐる大国の思惑に右往左往することになった。

その後、世界が化石燃料に安易に依存しすぎたことで地球温暖化問題が顕在化、内燃機関エンジンの自動車が全否定され、電気自動車が理想的モデルとされるようになった。しかし、日本を含めアジアの大半の国は石炭や天然ガスなどの化石燃料による火力発電が主流で、そこから作る電気を利用するEVがどれほど温室効果ガス削減に貢献できるのかよく分からない。今号のFeatureで紹介したアジアのエネルギーの将来とEVの可能性を議論した会議はさまざまな問題提起をしてくれている。

タイのエネルギー政策も脱石炭へ

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TJRI Editor-in-Chief

増田 篤

一橋大学卒業後、時事通信社に入社し、証券部配属。徳島支局を経て、英国金融雑誌に転職。時事通信社復職後、商況部、外国経済部などを経て、2005年から4年間シカゴ特派員。その後、デジタル農業誌Agrioを創刊、4年間編集長を務める。2018年3月から21年末まで泰国時事通信社社長兼編集長としてバンコク駐在。TJRIプロジェクトに賛同し、時事通信社退職後、再び渡タイし2022年5月にmediatorに加入。

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